「図説 日本海軍入門」 [太平洋戦争 読書の巻]
「画期的な入門書」
「帝国海軍とはいかなる軍隊だったのか!?」
「創設から終焉まで!!その78年の歴史を徹底図解!!」
との帯。
『歴史、作戦から組織、兵器まで!!「帝国海軍」のすべてをわかりやすく解説』
とのサブタイトル。
なかなか期待させる文言である。
おまけに、
特大付録 「日本海軍主要作戦&関連施設」詳細マップ
付き、である。
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目次
図説 日本海軍の基礎知識
カラー図説 ダイジェスト日本海軍
検証図解 太平洋戦争期 日本海軍の作戦
History 歴史編
対米作戦計画編
兵器編① メカニズム
兵器編② 艦艇・航空機の発達史
兵器編③ 艦艇の建造
兵器編④ 艦艇・航空機の運用法
組織・将兵・教育編
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図説とタイトルについてるだけあって、
かなりの図と写真、絵を駆使してビジュアル面でわかりやすく
これ一冊読めば、日本海軍のあらましがわかります。
太平洋戦争初級??なRuiにとってかなり優秀な本です。
もっと早く購入すればよかった...。
これの陸軍編は出ないのか?
付録の【「日本海軍主要作戦&関連施設」詳細マップ】も
百均地図にせっせと基地名など書き込んでたRuiには
とっても嬉しいシロモノである。
細かいデータなどは、さすがにこのお値段でこのサイズで
網羅するのは無理であろうから、お値段にみあった内容といえる。
まぁ、ほんとうにすべて網羅しようと思えば、
戦史叢書のようになってしまうだろうしね。
Ruiにとって目新しかったのは、
兵器編① メカニズム
兵器編② 艦艇・航空機の発達史
兵器編④ 艦艇・航空機の運用法
ですな。
①では艦艇、航空機の構造から戦艦の主砲、魚雷の構造など
これでも一応女子なRuiの苦手な(おなごはメカに弱いのだ)
メカについて絵図でもって説明されているので非常に勉強になった。
②など、「主砲の発射手順」や「艦隊運動と陣形」など、
他の本でよく出てくる陣形や艦隊運動が、
「戦争関係の本を読むなら当然知ってるであろう」
という前提?だかなんだかで深く説明されておらず、
「???」と思っていたことが、絵図になってビジュアルで説明されており、
素人Ruiは「なるほど納得!」と大きくうなずくばかりである。
そして、ところどころに挟まれる「コラム」がまた面白い。
「艦艇と航空機の値段」では、
当時の値段とともに現代の消費者感覚の値段が記されており、
この表に書かれている一番安価な特攻兵器「震洋」でさえ、
現代消費者感覚での値段で約2,300万円である。
ベニヤ板製のモーターボートが、である。
いかに軍備にはお金がかかるか思い知らされる。
太平洋戦争に詳しい方からすれば、この本に書かれていることは
基本中の基本なのかもしれないが、
勉強を始めたばかりのRuiにはとってもありがたい本である。
図説日本海軍入門―
歴史、作戦から組織、兵器まで!! 「帝国海軍」のすべてをわかりやすく解説
(歴史群像シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
タグ:日本海軍
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