江田島 その3 [江田島と大和ミュージアム]
ハイ、江田島その3なり。
予告(?)どおり、戦艦「陸奥」の主砲4番砲塔から。
この大きさ、この迫力!!
Ruiがすっぽり収まりそうな砲身ですな^^;
この砲塔は、太平洋戦争開戦前の昭和9~11年の大改装の際、
主砲の換装ではずされたものだそうです。
てぇことは、私の隊長「菅野大尉」もこれをここでみたのかしら??
そして「陸奥」の姉妹艦、戦艦「長門」の主砲砲弾。
Ruiが横に並んで撮れば大きさがわかりよかったですね(汗
要る時に居らず、要らない時に居るし^^;
気を取り直して、魚雷発射管!
松型(改丁型)駆逐艦「梨」の「92式4連装魚雷発射管」です。
この魚雷発射管は、当時日本が誇る93式酸素魚雷が発射できるものです。
「梨」にのっかってる時に果たして魚雷を発射したのかどうかは、
勉強不足のRuiには不明...。
「梨」の竣工が戦局の悪化しきった(ていうより末期的時期の)昭和20年3月15日で、
同年7月28日に戦没してることから、
おそらく必殺の酸素魚雷を発射するチャンスには恵まれなかったのではなかろうか...?
奥の横向きのが「93式酸素魚雷」、これが先ほどの発射管から飛び出るんだな。
海にポチャンと入った後、調節された水深まで浮上し、
雷跡も残さず敵艦目指してまっしぐらに走るんだな。
手前の二つはRuiはわからなかったのですが、同僚によると
長い方が潜水艦用で短い方が航空機用だそうな。
Ruiが写真撮ってる間に聞いたか見たかしたらしい。
ここでちょっと酸素魚雷について。(興味のない方はスルーで)
―巡洋艦・駆逐艦用―
93式魚雷 直径61cm 炸薬量500kg 駆走力36ノット-40,000m 原動力 酸素
93式魚雷 直径61cm 炸薬量800kg 駆走力36ノット-30,000m 原動力 酸素
―潜水艦用―
95式魚雷 直径53,3cm 炸薬量400kg 駆走力45ノット-12,000m 原動力 酸素
97式魚雷 直径45cm 炸薬量300kg 駆走力 5,000m 原動力 酸素
(97式は甲標的用)
―航空機用―
91式魚雷 直径45cm 炸薬量160kg 駆走力42ノット-2,000m 原動力 加熱空気
(「図説日本海軍入門(歴史群像シリーズ) 」より)
こうやってみると、それぞれ納得の数字だと思いませんか?
例えば、航空機の魚雷は肉薄攻撃なので、
当然、攻撃機を見れば射線がバレバレなので雷跡を隠す必要がなく空気を燃料としており、
潜水艦は隠密行動を取っており、これまた水中でなるべく近くまで行くので、
駆走距離は巡洋艦・駆逐艦用より短く、
隠密行動の為、雷跡を隠す必要性から酸素魚雷、てな感じで。
さてさて、本題(?)に戻って、駆逐艦「梨」の「12,7cm高角砲」です。
こちらは魚雷発射管と違ってかなり活躍したのではなかろうか。
就役時期が米軍による本土空襲の盛んな時期であり、
米空母艦載機のロケット弾によって沈没した艦なので。
ちなみに駆逐艦「梨」は、戦闘機のロケット弾によって沈没した珍しい艦だが、
戦後の昭和54年引き上げられ、自衛隊の警備艦→護衛艦「わかば」として活躍しました。
+++ おまけ +++
見学中岩国方面から東に飛んでゆきました。
大戦時期の航空機以外あまり興味がないもんで、
なんていう飛行機かわかりません^^;
どこかの航空ショーにでもお出かけでしょうか??
さて、次回は特殊潜航艇「甲標的」、特殊潜航艇「海竜」、
そのた戦艦の主砲弾、日本海軍の幸運艦である駆逐艦「雪風」の錨です。
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